こんにちは!みやびくんです。
皆さんはスーツを日常的に着る機会はどれくらいありますか?
スーツの使用はビジネスや冠婚葬祭だけではなく、もしかしたらプライベートでも
日常的に着ているって方も中にはいらっしゃるのかもしれませんね!
『現在のファッションのトレンドも、カジュアルからフォーマルに移り変わっていますし、普段からスーツスタイルなのも差別化できておしゃれかも!』
ファッションにおいて大人っぽい色を選ぶとき「黒」をイメージするのは
スーツからきているらしいですよ?
さてまあ、落語でいうところの「まくら」はこれくらいにしておきまして!
皆さんは宮城県大崎市三本木に
マシーンメイドのフルオーダースーツの工場があるのはご存知ですか
仙台放送で2024年3月31日に放送された「かのおが便利軒」で取り上げられていたので
ご存知の方もいるかもしれませんね!
『マシーンメイドのフルオーダースーツ!1着は持っていたい憧れのワードですね』
今回は2024年に創業101周年を迎えた株式会社佐田さんの
宮城工場についてご紹介していきたいと思います!
会社概要
株式会社佐田 宮城工場
【所在地】 〒989-6322 宮城県大崎市三本木南谷地字要害240
【アクセス情報】 JR東北新幹線古川駅から 車15分
株式会社佐田とは?
日本最大級の全国46店舗。
北は北海道、南は福岡まで、お値段以上のオーダースーツを提供。
公式サイトはこちらから!
宮城工場ではどんなことをしているの?
さまざまなマシンと職人技が光るフルオーダースーツ作成工程
まずお店から送られてきたオーダーされたスーツの「採寸情報」が書いてある伝票のチェック!
店舗側のミスを赤字でチェックしていくそうです。
『なんでチェックのしなおしをするんだろう??』
何故この工程を行うかというと、1着のスーツでも膨大なスーツの仕様が違うそうで
膨大な数をその後パソコンへのデータ入力などの工程をミスなく行うコトを目的に行われます。
その後にマシンメイドと全工程手作業に振り分けていくようです!
伝票チェックしている様子
『チェックは全て手作業で行われるようです!』
【ポイント☝️】
この工場ではマシンでの裁断+職人の手作業と
全工程手作業の2種類のオーダースーツ作成方法が存在します。
この違いは、無地の生地はマシンでの裁断で済ませられますが、
チェック柄などの柄物は、スーツのパーツパーツで柄を合わせるこ
とが必要になってくるため、全工程手作業で行っています。
次に行われる重要な工程が
生地のシワを伸ばし、生地の伸びチジミを安定させる工程
生地を機械の上に広げ、蒸気を当てバキュームで吸って、熱を冷まさせています。
『どういうところが重要なんだろ?』
【ポイント☝️】
この工程が無いと、生地は温度・湿度に敏感であるため、
そのままであると伸びチジミしてしまうということなんです。
また、海外製の生地も扱っているため、失敗ができないことから
重要視されている工程でもあります。
このため、工場にある生地を仕立てる作業の最初には、
全ての生地にこの工程を入れているそうです。
『生地を安定化させるために重要な工程なんですね!』
続いて行われるのがマシンメイド工程と呼ばる工程です。
【マシンメイドとは】
「マシンメイド」というのは、スーツの製造工程で機械を使って縫製する方法を言います。
この工程では、工業用のミシンや専用の機械で効率的に作業を行います。
採寸情報を入力する作業を行なっています。
こちらではお店から送られてきたオーダーされたスーツの「採寸情報」を
パソコンに入力しています。
番号を打っていくと自動で「冬物や指定の特徴など」
その仕様が出てくるようになっています。
こちらのデータ入力が終わると・・・
先ほど入力された数値を元にCADと呼ばれる
自動設計システムが効率的に生地を裁断する型を算出します。
これを人の手でパソコン上の生地に、パズルのように配置していきます。
1枚の生地の中にすべてのパーツを入れ込んでいきます。
スーツ1着分でパーツが30ほどあるそうです!
それを今度は『P-CAM』と言われる自動裁断機に、設計情報を送り込みます。
【こだわりを作る】マシンとベテラン職人たちの技
肝心かなめな縫製・・・ベテランな上、パーツごとに専門職
【チェック柄を合わせるフラップ作業】
『ポケットのフラップというふたの部分を担当している職人さん!ジャケットの柄とポケットの柄、フラップ(ふた)の柄を合わせないといけなく、生地が毎回違うため、難しく、「技の習得に9年ほどかかった。」ということです。』
完全手作業に徹する職人もいらっしゃいます!
【ステッチ縫い職人】
【柄物の裁断職人全工程を行える職人】
【全工程を行える職人】
工場では品質を損なわず、生産性を上げるために機械を導入しました。
そんな中、完全手作業に徹する職人たちも居ます。
一番上は、スーツのエリの端についている縫い目ステッチ縫い職人。このステッチ用のミシンのように、工場にある特殊ミシンの種類は合計50機扱揃え、生産性向上による、低価格販売を実現しています。
真ん中は、チェック柄などの柄物生地を裁断する職人さん。
チェック柄は、機械裁断すると数ミリのズレが生じるという理由で柄が合わないため、手作業で裁断していると言います。
そして最後は、全工程を行える職人さん。
元横綱稀勢の里さんのスーツを仕立てた方なんです。
機械では出来ない丁寧さが求められるさまざまな工程を行っているということなんです。
『全工程を行える職人「吉田三郎(よしだ さぶろう)」さん!職人歴60年!81歳のスーツ職人さん。吉田さんが担当したオーダーメイドスーツの中には、サンドウィッチマンさんや狩野英孝さん、パンサー尾形さんなどの宮城県を代表する著名人の方のスーツも手がけているとか!』
スーツ職人・吉田さんはどのような人物なのか
【Q1.周りからどのような技術が凄いと言われているのか?】
私の役割は作業者皆の技術向上(作業の正確さ)で、
新人さんでも事故ゼロで即正しく作業できる方法を教えていく技術指導です。
オーダースーツの複雑な体型補正・修正や、お相撲さん・マスコットキャラクターなど
許容範囲を超えるものを型紙で修正等を行い、体形に合った製品に仕上げていくところです。
【Q2.オーダースーツを作る上で難しいと思う部分は?】
全体のシルエットです。
マシーンメイドのフルオーダースーツ工場ですが、ハンドメイドのように風合いを持って
作り上げていくところが難しい。
特に難しいのは、袖付け部分と下襟(ラペル)部分のシルエットです。
弊社で初めて導入したコンピューター裁断システムに携わり開発したシステムが
今の基礎になっています。
【Q3.なぜ高齢になっても仕事をなさっているのか?この仕事の醍醐味とは】
ものつくり(オーダースーツを作ること)が楽しく、好きだからです。
服作りはなかなか奥が深く、これでOKと満足することがないのでますますやる気が出ます。
マシンメイドと言いながら、上衣工程を細分化すると200工程近くあります。
【Q4.どのような想いで作っているのか】
目に見えない部分(内側)にもこだわって作っています。
お客様お一人お一人の想いがこもったスーツを一着一着丁寧に作って、
笑顔になってもらえるようにという想いで作っています。
『現在ここ宮城工場では、吉田さん以外に全工程ができる人はいないため、規格外のオーダーには吉田さんしか対応できないとのこと』
近年、後継者不足や職人の後継者不足が問題になっていますが、
同じように困っている企業さんも沢山いらっしゃるんだろなと感じました。
最後に
今回はマシーンメイドのフルオーダースーツを作っている
株式会社佐田 宮城工場さんをご紹介いたしました!
『沢山の工程と専用のマシン、そして卓越した職人さんの技術が合わさって一着のスーツができあがる。芸術品ですね!』
冒頭でも言いましたが、人生で一着は自分にピッタリなオーダーメイドスーツを
作ってみたいなと思ったのと同時に、
それを着れるだけの人間になっていかなきゃなと身が引き締まりました!
『いつか私も吉田さんにスーツを作ってもらいたい!頑張らなきゃ!』
以上、みやびくんでした!